エコ・コラム
こんにちは、埼玉県資源循環推進課です。
埼玉県では、プラスチックごみの削減とプラスチック資源の循環利用を目的とした企業、市町村、消費者団体等の100を超える会員から成る「埼玉県プラスチック資源の持続可能な利用促進プラットフォーム」を運営しています。令和4年2月10日(木)に第3回総会をオンライン開催し、回収モデル実証実験の結果や取組事例の発表を行いました。今回は、会員企業と連携して行ったプラスチック製品の店頭回収実証実験の結果をご紹介します。
1.実施概要
回収開始の2週間前から以下の案内チラシを、ケーヨーデイツー上尾店店頭で配布しました。
日時:令和3年11月19日(金)~11月21日(日)10:00~16:00
場所:ケーヨーデイツー上尾店(第2駐車場)
対象:衣装ケース(フタ式、引出式など)、ポリタンク(灯油缶、水缶)、収穫用コンテナ・RVボックス・ビールケース、ゴミ箱・ペール、プランター、洗面器・手おけ・風呂いす・脱衣かご、バケツ、シャンプー等のボトル・詰め替え容器
2.実証結果
のべ52組の方に御協力いただき、約460キロのプラスチック資源が回収されました。重量換算で見ると、プランター・植木鉢や衣装ケースが多く集まりました。
植木鉢などの屋外で利用されていたものは多くが劣化していましたが、衣装ケースなどの屋内利用されていたものには、まだ利用できるきれいなものもありました。また、回収する品目の指定や、汚れ・金属の除去をあらかじめチラシで周知していたため、対象外品の混入はほとんどありませんでした。
今回回収されたプラスチック資源は、全量が苗トレイ等にリサイクルされました。
課題として、今回の実証実験では、受付に担当を2名常駐させるなどの、負担が大きかったところが挙げられます。
店舗等での回収を自主的、継続的に実施していくには、「回収すると同時に、買い替え需要(ビジネス)に繋げる」「回収場所が無人で有価売却できるモデルの検討」などの課題を解決し、コスト面を考慮した回収システムを検討していく必要があります。
今後も埼玉県では、「埼玉県プラスチック資源の持続可能な利用促進プラットフォーム」を中心として、企業や市町村と連携したプラスチック資源循環の取組を進めていきます。
※「埼玉県プラスチック資源の持続可能な利用促進プラットフォーム」や第3回総会の詳細を県ホームページで公開しています。
市町村回収モデル実証実験や小売店舗での衣類回収啓発キャンペーンの実施結果、会員企業の取組事例発表について紹介していますので、ぜひご覧ください。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0507/saitama-plasticsplatform.html