エコ・コラム

第35回 給食残渣のリサイクルが始まりました
カテゴリー:千葉市

千葉市廃棄物対策課です。
本市の焼却ごみのうち、約半分が「生ごみ」となっています。その生ごみの減量化・資源化をすすめるため、様々な事業に取り組んでいます。
今回は、4月から始まった、小学校給食残渣リサイクル事業についてご紹介します。

給食残渣って?

「給食残渣」とは、小学校の給食室から出る生ごみや、食べ残しなどのことです。
平成30年度、中央環境審議会循環型社会部会食品リサイクル専門委員会がまとめた「今後の食品リサイクル制度のあり方について」の報告書では、給食室から発生する食品廃棄物等について、食品リサイクル法の対象ではないが、一定程度再生利用が進んでいるとされています。
また、国において、食育の一環で教材として活用するモデル事業の実施等が行われてきており、それらは、地方公共団体にも取り組み事例等の共有がされています。

千葉市の取り組み

そんな中、本市では、市内小学校に『生ごみ処理機』を設置し、4月より本格稼働しています(令和元年5月末現在、市立小学校1校に設置)。
今までは可燃ごみとして処分していた給食残渣を、再資源化する取り組みです。投入された給食残渣は、生ごみ処理機の中で発酵基材等と混ぜられ、一次発酵処理されます。1次発酵物は、その後、再資源化事業者の施設で二次発酵処理され、その後、完熟堆肥として活用されます。

また、これらの事例を児童への周知啓発に活用することで、児童や保護者の方に3Rに対する意識の醸成も図っていきたいと考えています。

ごみの減量には、まずはリデュース(発生抑制)、つぎにリユース(再使用)、どうしても出てしまったごみはリサイクル、が大原則です。
食品ロス削減推進法の成立など、ますます関心が高まっています。そもそも、食品をごみにしないことが大切です。今後も、食品ロス削減のため、様々な啓発を行っていきます。

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